今日は就実側からの書き込みです。
最近、我々演劇部員間で、身の毛もよだつ様な恐ろしい怪談がまことしやかに囁かれています。
普段、昼間は大学生を快適に目的地の上の階まで運び、時に我々強い味方となってくれる、科学の結晶、『エレベーター』
時には運動不足の根本原因にもなる代物ですが、やはりあると便利です。
そのエレベーターに、最近不気味な異変が起こっているというのです。
なんでも、夜の6時過ぎになると、エレベーターの中から不気味なうめき声や、奇妙な呟きが聞こえてくるとかこないとか・・・。不思議なことに、夜8時を過ぎるとそのうめき声はピタリと止まり、校舎はもとの静けさを取り戻すのです・・・。
自分は謎の声の真相をこの目で確かめるため、夜の6時を過ぎた頃、恐る恐る、エレベーターの中へと足を踏み入れました。一歩、また一歩・・・。
6階行きのボタンを押し、そして左右の無機質な扉は静かに閉じられます。もちろんエレベーターの中は密室状態、どこにも逃げ場などあろうはずもありません。
風の音に耳をすまし、恐怖と夜のにおいをかぎきった時、確かに、エレベーターの中から、この世の者とは思えない、恐ろしく不気味な声が聞こえてきたのです・・・。
謎の声「・・ボソッ、ボソッ・・・ボソッ・・・・・」
自分【本当に声が聞こえる!?やっぱり噂は本当だったんだ!!】
驚きと驚愕で打ち震えている自分に追い討ちをかけるように、さらにエレベーターの中からは不気味な囁きは続きます。
そして・・・・・
謎の声「いらっしゃいませ~☆」
自分【んっ?今、何か聞こえなかったか?あいさつの様な・・・】
完全に怯えきっている自分に、さらに畳み掛けるようにしてエレベーターの呟きはなおも続きます。
謎の声「好きだーーー!!」・・・エレベーター中に少しエコーのがかった叫び声がこだまします。
自分【なんなんだ一体!!これが謎の声の正体だとでもいうのか!??】
~ヒュルル~~~(風の強くなる音)
その時の自分は恐怖でただ、立ち尽くすことしかできませんでしたが、噂の真相は、謎の声がエレベーターの中で愛を叫ぶというなんともほほえましいものだったのでした・・・・・。
・・・・なーんてね。
実は、この声の正体は、商大さんの役者さんたちなのでした。これは商大さんが普段、練習場所に6階のエレベーター前の踊り場を使う事が多く、筒状で空洞になっているエレベーターは声が響きやすいので、たとえ1階にいたとしても、エレベーターの中から声がバッチリ漏れて聞こえてしまうため起こる現象なのです。
ちなみに、夜8時に声が止むのは、サークルの練習が夜の8時で終了するためなのでした。
商大さんは公演が近いので夜遅くまで練習しています。就実もおちおちしてられない。気合を入れてがんばらねば。
商大さん、公演がんばって!
ついでに、新入部員をGETして帰還してくだされ。
劉皇
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